愛してるよ

国王から王女へ、怒濤のごとく送信されていたメールを見せてもらったのは、入学式から一ヶ月後。
王女が、ゴールデンウィークに帰省した時でした。
その異常な数が、国王の悲しみや寂しさを物語っているようで、ちょっと悲哀を感じました。
で、これ、全部返信しているの?
と王女に尋ねると、こっくりと頷いたあと、
だって、ほら。
と、メールを開いて見せてくれたのですが・・・。
すべてのメールに、「愛してるよ」の文字が綴られていました。
げっ・・・
という言葉を飲み込んで、無言でいる私に、
最初はね、何か違和感を感じたけど、離れてるっていうだけで、許容できるんだよね。
と、笑う王女。
そういえば、以前読んだ本に、こんなこと書いてたなあと、思い出しました。


「生命あるうちに、愛しているということを伝えなさい。永遠の後悔を残すなかれ。」


生きているうちに、「愛している」と伝えきれてる国王は幸せ者なのかも。
でもね。
と、王女。
朝は一回にして欲しいんだよね。学校遅れそうになるから、めちゃ大変。
タイトなスケジュールに、未だ慣れない頃でしたから。
だから、返信は全部ワンパターンで送ってるということで、国王のメールフォルダには、
「はい。ありがとう。」
が、延々入ってるはずなんだとか(-.-)
それでも、送る人にとっても、「愛してるよ」は、魔法の言葉。
送るだけで、きっと心が満たされてたんだろうと思います。
そういえば、今更ながらに気づいたけど、
私・・・言われた記憶がない(=_=)




ピンチはチャンス

王女が小学生の時、いじめにあいました。
学校の先生に相談すると、あなたの娘もしっかりしなきゃ!と反対に怒られてしまったことで、新しい選択を考えるようになりました。
中学受験。
最初に勧めたのは、私だったんだけど。
王女にとっては、12歳そこそこで、親元から離れるのは、大きな決断だったと思います。
でもそれ以上に、地元の学校へは行きたくないと思う気持ちのほうが、強かったから、
寂しさを飛び越えられたのかもしれません。
飛び越えたら飛び越えたで、新たな困難も出てきたんですけどね。
でも、ピンチはチャンスだねって、笑顔で言えるようになったから、王女は、いい選択をしたんだなって思ってます。


王女

今年の春、高1生になった娘のアルタ。

実は、中学から寮生活を初めてるので、ほとんど、はなればなれです。

結婚して、10年目に授かった一人娘なので、国王はめちゃくちゃかわいがってくれました。

なので、遠くの学校に入学するなんて、本当は嫌だったのです。

でも、当時は、「国王」といえども、反対できない状況でした。

それは、おいおい綴ってまいりますが、三年たってみると、手放してよかった・・・と

言えるようになったようで・・・。

二人は本当に仲がいいのです。

「国王」「王女」と呼び合い、帰省した時は、一緒に買い物に行ったり、ドライブに行ったりしています。

離れたからこそ、近くなれた。

国王の名言です。