納涼企画 ②

足ることを知る


という言葉があります。


うまくは言えませんが、想像を絶する場面を目の当たりにすると、人は、
現状への不満が、うたかがのごとく消えさり、「この境地」に達することも
あるようです。


ということで・・・


残暑厳しい折、再び納涼のひと時をお届けいたします。


昨日は、王女を空港へ見送りに行った後、私は知人と会っておりました。
深刻な相談があるということで、病院の事務所を借りておりました。


なので、帰寮途中の王女から、電話があったことにも気づかなかったのです。


何でも、同じ日に帰寮する同級生からメールがあり、途中で待ち合わせを
することになったそうで、私に、場所の確認をしたかったそうでした。


ちなみに、国王は超方向音痴ですので、有らぬ場所へ誘導してしまう
恐れがあり、その種の質問がタブーであることは、王女も重々承知
おりました。


で、何度電話しても私が出ないため、王女は国王に「母の捜索願い」を
メールで送ったのでした。



果たして・・・。


正義感に燃えた国王は、王女を救うべく、理性を捨て、羞恥心をも捨て、
果敢にも、来客中の部屋へ、ノック無しでやってまいりました。



バーン!(ドアを開ける音)


そして、


王女が電話してるのに、出ないとは何事かっ!!!!!


と怒鳴り声。


目は血走り、頭の血管が切れるのでないかと思うほど、興奮状態です。


知人は、一瞬で凍り付きました。(ひえひえ)


そして、


あなた・・・大変ね。


と、しみじみ言った後、


私なんて、まだいいほうだわ。


ということになり、


有り難う。なんだかもう、悩みなんてどうでもよくなったわ 。


と言って、帰っていかれました。



納涼体験とともに、スッキリとした表情で帰っていく知人を見送りながら、
知ってか知らずか・・・とんだハプニングで、人一人を救ってしまった
国王に、とりあえず感謝 ???  したくはありませんが (-.-)


これもまた真なりと思う、納涼の日でした。


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