郵便

  一日一回。
郵便屋さんのバイクが、アパートの下にやってきました。


ブルブルブルという音が聞こえると、国王は、一目散に

一階まで降りていきます。
郵便物が届くのが、とてもうれしい様子でした。


しかし、そんなにしょっちゅう、手紙が届くことはありません。

それに、せっかく取りに行っても、殆どが私宛ての手紙でした。
友人からの葉書や手紙です。

そして国王は、そのことが、とても不満気でした。


ところが、しばらくして、急に郵便物が増え始めたのです。
国王宛のダイレクトメールでした。


なぜ、ここの住所がわかったのだろうと思ってましたが、

何のことはない・・・国王が、自分で請求した案内書

なのでした。


以前、自分の夫宛に、お中元やお歳暮を送っている主婦の話を

聞いたことがあります。

郵便の数など、妻と競う程のことでもありませんが、何となく、

そんな「主婦」と同じ「におい」を感じ、国王の心の闇を

垣間見た気がしました。


それでも、国王が封を開けて読んでる時は、家の中が、穏やかな空気に包まれ

ます。

そういった面では、多少ゴミは増えますが、当時、そんな「主婦」に比べて、

それほどの財力がなかったことは、幸いでした。


何事も、プラス思考です。


ただ、ちょっと困ったことも増えました。


塾や家庭教師、セミナーなどの勧誘電話です。

とてもしつこくて、断っても、なかなか電話を切らせてもらえません。


あの・・・うちには、受験生はおりませんが。


切り口上で答えると、


え!? ジョン君、今、高校三年生じゃないですか?


と言われます。


年齢詐称は、立派な犯罪です(-.-)


国王にそう言うと、ああ・・・と言った後、当然という顔で言われました。


そうそう、君はオレの保護者になってるから


これは偽証罪?肖像権の侵害?










































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