対抗手段

初めて国王に、新居訪問を許可された私の実妹が、一泊の予定で

やって来た時、≪その現場≫ を見られてしまいました。


ひどい・・・(*_*;


と驚き、後ずさりしながらも、あまりにも完璧な“フィニッシュ”だったので、

妹はそれが、限りなく“DV”に近いものであることに気づかないようでした。


受け身がうまくなったな・・・。


と、独りごちた国王をチラリと見た後、妹は、落ち着いた表情で言いました。


いつも投げられてるんだ・・・。


もちろん、投げられるには投げられる理由があるのです。

それは、自覚してました。


数か月間の共同生活を経て、私は、力では及ばない分、「口」がとても

鍛えられてました。
コツは、冷静に、且つ、ピンポイントで急所を刺すこと。


例えば、初めてのヒットは、国王が通帳を見ていた時でした。


なんでこれだけしか残ってないんだ!


と怒鳴られたので、家計簿を見せて言いました。


「入ってくるお金」から「出ていくお金」を引くと、こういう結果に

なります。


ローンとはいえ、塵も積もれば山となるのです。


あの・・・計算は不得意ですか?


「ピン」が的確に命中すると、


一言多いっ!!!


と、速攻で投げ飛ばされました。

でも、言わずにはおれませんでした。

そして、そのたびに技が磨かれ、ある時から、投げられた瞬間、

クルリと立ち上がれるようになっていたのでした。


時代が下り、ふっくらと肉付いた私を、国王ももはや、若い時のようには

投げられなくなりました。

と同時に、対抗手段も変化し、「口」から「ペン」へと発展してまいりました。









×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。