初心者

ある日、新聞広告の中に、真っ白な紙が入ってました。

国王と二人で、


あ、これ絶対、印刷ミスだ (*_*)


と、笑ってました。

ところが、仕事から帰ってきた国王が、


あの広告、パチンコ店の開店チラシらしい。


と、教えてくれました。


ほら


と指さした場所に、小さく


本日10時


と書かれてました。


これだけで、お得意様なら分かるらしい。


ある意味すごい・・・と思いました。



町の噂を耳にする内に分かった事は、町人の半数以上がパチンコ店の

お得意様だということです


ロミさん(注:すてきな一家に登場)のご主人のワンさんも、かなりの腕前

で、平日でも通っていると聞きました。


ロミさんの話しでは、新婚当時、愛する夫と少しでも一緒にいたいと思い、

何度か通ってみたそうですが、タバコのにおいに閉口して、行くのを

あきらめたとのことでした。


パチンコって、そんなに楽しいんですか?


と、国王に聞いてみました。


オレは遊びでやったことはない。生活がかかってたんだ。


大学生の頃の話しですが、威張った感じが漂ってます。


じゃ今、ベストタイミングかもしれませんね・・・。


ローン返済中だし (-.-) 冗談で言ったつもりでしたが、それならと、

休診日に、国王が連れていってくれることになりました。


ドキドキでした。


その代わり、万が一勝った時は、お金には換えないと言う条件で。


君には関係ない話しだろうがな。ま、オレはプロだが (`皿´) =3


自信満々でした。


店に入ると、会話が聞こえないほどの音楽が鳴り響き、ロミさんの言うとおり、

タバコのにおいが充満してました。


でも、それ以上に好奇心の方が勝ってたので、すぐにやり方を教わって、

初めてハンドルを握ってみました。


玉がビュンビュンと出始めると、国王が、


ここに当たるようにやるんだ。


と、台の上の方を指さし、すぐに自分は離れた台へと移動していきました。


だから、その場所をじっと見据え、言われたとおりにやっただけなんです・・・。


それが、10分もせぬうちに、じゃらじゃらと玉が出始め、しばらくすると、

玉が全く出なくなりました。


おかしいなあと思ってたら、放送がはいりました。

そして、その直後、スタッフが私の台までやってくるや否や、


終了しました。


と教えてくれました。



玉が入ったケースを持って立っている私を見て、国王は唖然としてました。


ビギナーズラッキーだと、しつこく私に言ってましたが、もしかすると、

こっそり通いはじめるのではないかと思って、牽制球を投げてたのかも

しれません。


日々国王の監視のもと、《座敷牢》暮らしの私でしたから、あり得ない

ことなのですが。


換金せずに、お菓子と交換すると、すごい量でした。


それで、殆どはロミさん宅へ “ご奉納” し続けておりました。

つまり、白状しますと、やっぱり1度では終わらず、気晴らしと称して、

しばらく通いました。


でも、次第にフェードアウトいたしました。


ロミさんと同じく、私はタバコの臭いに耐えられず・・・。

国王は、私の記録を抜けない悔しさに耐えられず・・・。


どちらにしても (*_*) 新婚時代のささやかな思い出話です。








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