そして誰もいなくなった・・

新任地は、とても便利な町でした。


交通機関を使えば、10分以内で最寄りの駅に行くことができ、
大手デパート、スーパーがあり、映画館もある。
レストラン、コーヒーショップ、焼き鳥屋さん。


マンションの一階は、コンビニ。
その隣は、レンタルショップもありました。


実家から戻ってきたマウンテンバイクも、フル回転で活躍し始め、
この町で、今まで出来なかったことを楽しもうと、期待に胸を膨らませて
ました。


国王は、私と一緒に働くという夢が実現し、絶好調のようでした。
また、引っ越し準備で、たまたま実家に帰った時、国王の高校時代の
同級生と再会し、その方が税理士だったことで、経理もお任せできる
こととなりました。
 


全ては順調でスタートしたつもりでした。
しかし、
三人いたスタッフが、次々に辞めていきました。


一人は、


うまくいきません。


という理由で。
もう一人は、


うまくやれません。


という理由で。
そして、最後の一人になった時、その方は、


一人ではうまくできません。


という理由で、去っていきました。


何のことだか・・・


聞くまでもありませんでした。
《国王》との事であることは、明らかでした。


当時、何人くらいのスタッフが去っていっただろうと思い、
数えてみました。


その町にいたのは1年ほどでしたが、おぼえている限り、のべ人数で、
10人は一緒に働いた記憶があります。


そして、誰もいなくなった職場で、最後まで辞めずに残ったのは、
私のみでした。
当然と言えば当然ですが。(-.-)


去る者は追わず。


国王は最後まで強気でした。


かくして私は、受付どころか助手の仕事をまですることとなりました。


その恐怖たるやいかに (゚_゚;)


苦しく辛い日々の中、私は、ひとえに患者様の優しさに支えられ、
続けていけたと思ってます。


あなた、頑張るわね。


そういって、差し入れをしてくださった方。


ウチの息子、独身なの。どうかしら。


と言われたこともありました。


国王にばれると、患者様の命が危ない・・と本気で思った自分も、まだ
若かったんだなあと感じます。


今でも年に2回ほど、ふらりと遊びに行きます。


とてもおいしいハンバーグ屋さんがありますので。


明日は、そのお店のエピソードを書かせていただきます(ё_ё)







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